効果ない、意味ない、迷信、都市伝説。
猫よけに水入りペットボトルは効果がないと言われています。実際にテレビの番組で実験され実証もされてしまうくらい意味がないものは確かです。
加えて、ペットボトルの水が太陽光の反射でキラキラ光るのを嫌がるから置いているのに、レンズ効果で火災の原因にもなるため、消防庁から注意を促されてしまう代物です。
とはいえ、いまだにお目にかかることがある水入りペットボトルだと思います。
おそらく、置いているお宅も実は分かっていると思います。これを置いているところで猫よけになっていないことを。しばらく置いていれば、本当に来なくなってるかなんてすぐに分かるはずですから。
しかし、それでも置き続けられる水入りペットボトル。ずっと置き続ければ表面はくすみ、光の反射もしにくくなり、ますます効果が薄まるというのに。
それによく考えて見て欲しい。光の反射を嫌がるというなら、夜は全く意味をなさないということを。
それでも、ペットボトルを置いておけば近寄らなくなると信じてるオジサンも世の中にはたくさんいるわけで、水入りペットボトルにも意外な効果があるということを記載しました。
猫「何か知らない物が置いてある。近寄るのやめよう」
水入りペットボトルを置いてから数日くらいは効果があるのはこのためです。
不審な物には近寄らない。
用心深い猫らしい行動です。慣れたり危険でないことが分かればお構いなしというのはよく言われることで、しかし、慣れるまでの数日程度は効果があるということ。
むしろ物理的に塞いでいる。
数本のペットボトルでは意味をなさないかもしれませんが、ここまで集めれば壮観です。外構の上なら足場がないので歩けませんし、その場所の糞尿に悩まされているならそこではもはやできません。
もし、物理的に塞ぐのを目的にしているなら、ペットボトルの中身に水は止めましょう。砂や土、小石など重石になるものなら何でもいいわけで、わざわざ水を入れて火災の心配は増やさなくてもいいと思いますので。
ペットボトルの中身は忌避効果のあるもの
ペットボトルの中身が水ではなく、木酢液、酢、歯磨き粉など忌避効果がある物を入れているかもしれません。(他にもコーヒーの出がらし、たばこの灰汁)
ペットボトルの上の方に小さな穴を開けて匂いが漏れ出るようにしておけば、猫が嫌がる臭いで避ける効果が狙えます。
忌避効果がある物を入れてしまうと水は濁ってしまうので、光の反射は損なわれると思いますが、本当に困っているお宅はこうした工夫をしていたりもします。
放し飼いや餌やりする人へ向けての意思表示
「迷惑しています」
ペットボトルの効果があろうとなかろうと放し飼いの飼い主や野良猫に餌やりする人へ向けてのメッセージ。
猫用ではない、飼い犬のおしっこ避けだ。
玄関先や電柱に置いてあるペットボトルは、犬用だったりするかもしれません。
飼い犬のウンチは拾って持ち帰る飼い主がほとんどだと思いますが、おしっことなると水で洗い流すことはできてもその程度しかできません。
家の周囲や玄関先など飼い犬のおしっこをかけられてしまっているお宅では、意外と迷惑しているものです。
そうしたお宅の無言のアピールがペットボトルなのかもしれません。
猫好き目線だと「あ、このあたりは野良猫いるんだ」
ペットボトルが置いてあるってことは、「このあたりは野良猫がいるんだな」ってことがわかります。散策ついでに猫を見つけてみるのもいいかも。
また、1、2軒のお宅に置いてあるならまだしも、これが数軒や10軒近くとなると相当な数がいたり、野良猫で困っている地域というのが分かる目安になると思います。
野良猫と言えど、猫に対していい印象を持っていない人が多いということにもつながると思いますので、飼い猫にとっても住みづらい地域なのかもしれません。(完全室内飼いだったとしても)
以上になります。頑なに「少しは効果があるんだよ」って言ってきかないオジサンとかもいると思いますけど、隠されたメッセージというのも実はあるのかもしれません。
以下は、蛇足ですが疑問に思ったメモ。
電柱のペットボトルは道路交通法違反?
自分の敷地内でなければ、勝手に物を置くことはダメなはず。道路交通法では、交通の妨害となるような物はみだりに置いてはならないと規定されています。もし、電柱に置いてあるペットボトルが原因で、交通事故が起きたりしたら損害賠償が発生する可能性もあるでしょう。
おそらくですが、電柱のペットボトルってほとんど許可を取っていないのでは?
電力会社か自治体へ許可を取らないといけないはずですが、火災の原因になるのも知られていますし許可も出さないと思います。
なぜ、ペットボトルなのか?
家にある物、お金がかからない、置いておくだけだから簡単。とにかく手軽。
多くは、1.5リットル、2.0リットルのペットボトルを設置されていると思いますが、水を入れると重さもあるので飛ばされにくいです。
加えて、光の反射の効果の面で言えば、高さがちょうど猫の目線とあっているので、嫌がるから。というところだと思います。
発祥元と言われる欧米では、元々は空き瓶に水を入れていたそうです。(元々は猫ではなく犬避け用)空き瓶を置いてあるのはほとんど見かけませんが、万が一倒れてしまった場合でも割れないペットボトルは使い勝手もいいんだと思います。
場所によっては侵入口を物理的に塞げれば入って来なくなるとと思いますし、その場所を歩けなくなると思います。使い方によっては全く効果がないとは言い切れない面もあると思っています。それに気休めでも少しは猫よけになっていると思っているだけでも、それこそ気が休まる思いというのもありますから。