ベランダに野良猫が入って来てしまう時の対策

 マンションやアパートの1階、もしくは2階に住まわれている場合、ベランダに野良猫が入って来てしまうことがあります。

入って来られたり、居着いてしまう原因も様々で、お隣やご近所さんが餌やりをしてしまっていたり、ベランダの生ゴミが目当てだったり、室外機の上で日向ぼっこ、下では子育て、以前住んでいた方が可愛がっていた・・・など。

もちろん、ちょっとした気持ちで餌を与えてしまえば、当然のように通い猫となります。

ご自宅で飼うつもりもなく、里親を探したり面倒を見るつもりもなければ、居着かれるのは困ります。

こちらの記事では、ベランダに野良猫が居着いてしまうことで起こる問題を整理し、ベランダでの野良猫対策を簡単にできるところから少々手間がかかるものなども含めまとめます。皆様の手助けになれば幸いです。

▼目次

  1. ベランダに野良猫が居着いてしまうことで起こる問題
  2. なぜベランダに野良猫が来てしまうのか?
  3. ベランダの野良猫対策の基本は「入らせない」
  4. 野良猫に入られにくい環境に変える

ベランダに野良猫が居着いてしまうことで起こる問題

今、問題が起きてなくても、そのままにしておくと問題になることがあります。
また、すでに問題が起きている場合、他の問題に発展するかもしれません。どんな問題が起こる可能性があるか把握しておくことも大事だと思います。

考えられる問題
  1. 糞や尿をされてしまう。
  2. 網戸に爪を立てられ傷だらけにされてしまう。
  3. 洗濯物にイタズラされてしまう。
  4. 花壇、プランター、ゴミ箱などが荒らされてしまう。
  5. 野良猫についているノミが家に入ってしまう。(ダニも同様)
  6. 飼育しているペットや小動物、文鳥にストレスがかかる。
  7. 野良猫がベランダで出産してしまう。
  8. 野良猫がベランダで死んでしまう。
  9. 野良猫が家の中に侵入してきてしまう。
  10. 鳴き声がうるさい、ご近所迷惑になってしまう。
  11. ご近所の方や管理会社の方に餌やりをしている、飼育していると思われてしまう。

糞や尿、網戸の傷や洗濯物の被害などは直接的なものなので、実害が出ればすぐにわかると思います。

ノミに関しては家の中に入られ、繁殖されてしまった場合、バルサンを焚く羽目になります。ノミ被害は起きてしまうと生活に影響が出てしまうので、かなり厳しいです。

また、野良猫は見知らぬところでご近所の方も迷惑している場合があり、餌やりをしていると思われたり、飼育していると勘違いされたら余計なトラブルにつながりかねません。

もし、野良猫が駐車場の車にひっかき傷でもつけたりしたら、修理代を求められてしまうことも考えられます。野良猫がご自身のベランダに出入りしている姿を被害者の方や管理会社の方が目撃していたり、写真を撮られていたら、飼い主だと判断されてしまうかもしれません。

それから、ペット不可の物件であれば、飼育していると判断され、退去を言い渡されてしまう場合も。
(事実確認や話し合い、事前の注意もなく、突然退去しろ。とはならないと思いますが、猫嫌いの大家さんや賃貸契約書の内容次第ではわかりません)

今、問題が起きてないから・・・
ちょっと困ってるけど居るだけならいいか・・・

と、そのままにしておくと、余計な問題やトラブルに発展してしまうことがあるのを念頭に置いておくといいと思います。

なぜベランダに野良猫が来てしまうのか?

餌を与えたり、かまってあげたりしていない場合、それほど居着く理由はなく、居着くケースは少ないはずです。(そもそもベランダにわざわざ居着くというのも稀)

一方、餌を少しでも与えてしまうと、当然ですが猫は期待します。また次ももらえるんじゃないかと。そう思われてしまえば、じっと餌をくれる人の帰りを待つようになるのも当然のことなので、居着いてしまうことになります。

また、かまってあげるだけだとしても居心地の良い場所と思われたり、安全な場所と考えれば、自分の縄張りの一つとして定期的に訪れるようになってしまいます。(この場合は、ベランダや付近にマーキングもしているはずです)

安全な場所という意味では、ベランダをほとんど使っておらず人の出入りが少ない、室外機などの物陰に隠れる場所があるなども野良猫には都合の良い場所だと思います。

こうしたケースに当てはまらない、身に覚えがない場合は、近くで餌やりをしている方がいる可能性が高いです。餌をもらうついでの通り道や休憩場所になっていたり、トイレの場所になっていることがあるからです。(餌やりをしていなくともお隣さんがその野良猫を可愛がっていれば当然、野良猫が姿を見せることが多くなります)

この他、野良猫ではなく放し飼いの猫であったりするケースもあります。

人が介在する場合は、餌やりを止めてもらったり、放し飼いを止めてもらうことでベランダにも来なくなると考えられますが、説得が容易ではないのが実情です。

ベランダの野良猫対策の基本は「入らせない」

ベランダは狭い場所であり、野良猫の侵入経路も限られているので、解決できるケースが多いです。

対策の基本は、猫よけするよりも入って来られないようにする。という方法を取った方が確実です。

侵入経路を塞ぐ①

ベランダ

どの辺りから侵入してきてしまうか確認しましょう。

ベランダの手すりの下の空き部分、手すりの格子の間などは、猫の頭が入るスペースがあれば入り込まれてしまいます。

手すりの下のスペースであれば、ペットボトルを挟む、プランターを隙間なく置くなどして空きスペースをつぶしておく。
格子の間などは、ダンボールを敷く、ネットを張る、板を取り付けるなどしてみましょう。

景観を損ねてもよければ、お金のかからない方法を試してみるのがいいかと思います。

侵入経路を塞ぐ②

手すりの上部から飛び乗って入ってきてしまう場合は、

  • 手すりの上部にトゲトゲシートを設置する。
  • 手すりの上部にガムテープを設置する。

トゲトゲシートは、100均で売っているものより、鳥よけのトゲが長いタイプの方が効果が高いです。100均のトゲトゲシートでは、根性で入ってくる猫が現れます。

また、ガムテープは、設置するなら風に飛ばされないように注意が必要です。
これの強化版だと、ゴキブリホイホイの屋根を取り外して設置するのもいいかと思います。
ただ、管理人的にはあまりおすすめではなく、虫が多い地域だと粘着シートがおぞましいことになって撤去が大変になるかもしれませんから。

野良猫に入られにくい環境に変える

侵入経路を塞ぐのと並行して、野良猫に入られにくいベランダに変える=居心地の悪い場所にするというのも一つの手です。また、侵入経路を塞ぐのが難しい場合に試してみるのもいいと思います。

野良猫がどの程度その場所に執着しているかでもすぐにいなくなってくれるかくれないかは変わってきますが、何もしなければそのまま居着いてしまうだけだと思います。できるところから試してみるのがいいと思います。

鍋など叩き音を鳴らして追い払う

簡単にできることから。
鍋を叩くなどして音をカンカン出し、ビックリさせて出ていってもらえないでしょうか。手荒なことはしたくない、できることなら穏便に。ということであれば、まずは試してみてもいいかもしれません。

似たような方法で、缶に小石を詰めて猫の側に転がしてあげる方法もあります。

来る時間が分かっているなら事前に水撒きをしておく

水撒きも簡単にできる対策です。来る時間がわかっているならベランダに水を撒いておくのもいいかもしれません。水に濡れた地面では座ったりすることはしないので効果が確実にあります。

水をかける

直接当てなくても水が降ってくれば、サッと避けます。あまりに鈍感でしたら少しかけてあげて気付いてもらいましょう。

その猫の執着度合いが強ければ何度も来てしまうかもしれませんが、こちらも根気よくやるしかありません。そのベランダに居ないといけない理由がなければ、そのうち姿を見せなくなると思います。(持久戦の覚悟も必要です)

ノミの心配がある方は、網戸越しに水をかけるのが良いでしょう。

水ではなく、お酢を薄めたものをかけるという手も

お酢の場合は匂いを嫌いますし、目や鼻にかかりでもしたらしみて嫌がります。野良猫には申し訳ないですが、猫アレルギーや妊婦のいるご家庭など、こちらもやむを得ない事情があるということです。

頻繁にベランダに出入りして安全な場所ではないことを理解してもらう

野良猫が出産し、仔猫を育てている場合です。
人の出入りが多く、安心して子育てができないと母猫が判断したら子育て場所を変えることが多いです。
多くの野良猫は、子育て中に住処を何度か変えます。そのままにしておいても移動することも考えられますが、なるべく早く立ち退いてもらいたい場合は、人の気配を感じてもらいましょう。

あまり驚かすようなことはせず、人の出入りが多いということを分かってもらうだけでいいと思います。驚いてしまって母猫が育児放棄でもしたら余計大変なことになってしまいますので。

子育て場所となっているモノなどを片付ける

こちらも野良猫が子育てしている場合。
子育てをする場合、雨風を避けられるような場所を選ぶことがほとんどです。

仔猫を隠しておけるような物陰、物と物の間などそんな場所に居着いていないでしょうか?
もし、片付けられるようなら片付けておくのも一つの手です。

猫嫌い、猫アレルギー・・近寄るのも無理なら超音波装置を設置してみる

近寄れないご事情があれば、超音波装置を設置してみるのはいかがでしょうか?

さほど広くないベランダであれば、ベランダ全域が超音波の感知範囲に入ると思います。

ベランダの手すりの上部分によくいる場合などは、感知範囲に入らないこともあるかもしれませんが、設置場所の工夫次第ではカバーできると思います。

音に慣れてしまい、物ともしない猛者がいる場合もありますが、やってみる価値はあると思います。

少しお金がかかるかもしれませんが、事情によってはこのような手を取るのが効果的かもしれません。

以上になります。
野良猫の問題でなく、人の問題(餌やりする人、放し飼いする人、隣の人がベランダに生ゴミを置いてるなど)であれば、大家さんや管理会社、マンションの理事会など第三者に相談した方が解決するかもしれません。

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のらねこらむプロフィール

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のらねこらむ管理人

2017年4月に新居へ引っ越した直後から野良猫に悩まされる。
日々、野良猫との領地争いを繰り広げています。

対策グッズのほとんどは、実際に買って・試した結果をまとめたものです。
当サイトの情報が皆様の野良猫対策の助けになれば幸いです。
詳しいプロフィールは、こちら

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